RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (角川文庫)
新品価格 ¥ 607
中古価格 ¥ 1
発売元:角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日:2013-03-23
濃密な三日間!! 評価:
集中して読めば半日ほどで読了出来ますが・・・途中で何度か「飛んでる?」と感じる部分があってもう一度読んで見る・・・すると・・・読む度に引き込まれて・・・結局・・・三回読んでしまいました・・・。
(汗)ストーリーとしては学園祭前日から終了までの三日間の出来事が時間を追って描かれます。
活気溢れる学園祭場面と同時に、荻原作品らしく登場人物の心理描写が延々と続く場面も多く、困惑、ためらい、躊躇、悲観、そして安堵・・・といった感情の起伏が手に取るように分って面白い。
宗田姉弟や泉水子、深行などの間の「心理的距離感」や「立ち位置」の変化の描き方が絶妙で、その変貌ぶりが丁寧に、丹念に追われていて楽しめるのです。
学園の・・・濃い内容です。 評価:
物語が、動き出します。
読み進む程に、4巻迄に起こった普通の出来事にも意味が隠されていた事が分かり、とても面白いです。
私は思わず前作までをひっぱり出し、読み返してしまいました。
前作までの流れから何となく想像できた姫神と泉水子の関係が、この巻で証明されます。
と、言えば簡単なのですが、主人公二人の心の葛藤が凄く良かったです。
泉水子があまりにも優しすぎて・・・だからこそ、もどかしくて、切なく悲しく思えました。
泉水子の深行を想うからこそ、言えない言葉。
深行の、泉水子を想うからこそ言って欲しい言葉。
二人の言えない、そして聞けない気持ちが章全てを埋め尽くしていて、後半にはピークを迎えます。
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